要望にお応えして、作業中写真が残っている範囲で制作過程を紹介します。
材料の用意 原型用粘土、和紙、糊、瞬間接着剤、絵具、紐など
帽体をつくる クロッシュハットの型紙を元に、和紙を切り出して貼り合わせパーツを作ります。
パーツを瞬間接着剤で点付けし、帽子の形に組み合わせます。
バリや固まった接着剤を軽くヤスリがけし、表裏とも和紙を貼って全体を補強します。
帽体にラップを巻いて、粘土を盛る
まずはざっくりと盛っていく。
鯉は別途で作り込むので、サイズ検討程度。
原型を作り込む
波、岩などを詳細に作り込む。
背びれ、胸びれ、尾びれ部は後付けするため、原型時点では作らないでおく。
和紙を貼る
頑張って綺麗に貼るとあとが楽。
下の写真のあと、鯉の原型を調整してから張子をした。
尾びれは別で原型を作って張子している。
型から剥がす
固くなるまで貼ったら剥がす。
今回は波と岩の間に切れ目を入れて剥がした。
切れ目は和紙を貼って復旧する。
※茶色いのは糊のせい
帽体と貼り合わせる。
ヒレも別途作り、貼り合わせる。
※尾を張子で作ってから尾びれを追加している。
尾びれは絵付けしてからやればよかった。絵付けしにくかった。
胡粉を塗ってヤスリがけして表面を整える。
絵付けをする。(頑張る)
ヒゲをつける 真鍮線に和紙を巻き付けて固め、ヒゲの形にする。
鯉に穴を開けて接着剤を流しこみ、穴にヒゲを刺して固定する。
ブリムの内側に千代紙を貼る。
ブリムが平らだった菊日和と違って曲面に貼るので、柄が崩れないように数枚に切り出して合わせる。
顎紐をつける所に穴を開け、ハトメをつける。 写真だと絵付けの項目時点でハトメがあるが、説明の都合につきご留意願いたい。
縄を締める。 クラウンを2周できる程度の長さの縄を綯う。
淡路結びにする。
結びにあたる範囲で真鍮線を芯線として挿入し、形づくる。
顎紐をつける。
ハトメからゴム紐を出し、縄に回しかけて結び固定する。
完成!
完成した写真は作品解説記事から御覧ください。
ちなみに、過去制作過程を公開したのは仮面の作り方の本だけです。
本では石粉粘土と和紙を使用した仮面の作り方について記載しています。
興味があればそちらも御覧ください。
印税をもらえるワケじゃないので、古本とか図書館でもいいと思います。
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